本サイトの開設を記念してウェブフォーラムを開催しました。
認知症のご本人がチャレンジしていること、またそれを支える支援者の取組をオンラインで発信しました。

開催趣旨説明

県福祉保健部高齢者福祉課長 黒田光代から開催趣旨の説明を行いました。

導入

コーディネーターの大分県医師会 常任理事 井上雅公先生、大分大学医学部看護学科 教授 三重野英子先生からフォーラムの流れ、パネリストの方の紹介等について説明がありました。

発表1 失敗しても大丈夫~就労とピアサポート活動を通して

戸上 守 さん

吉川 浩之 さん

(なでしこガーデン デイサービス)

認知症のご本人である戸上さんが、ご自身の経験を踏まえ、主体的な生活を送るようになる過程をお話しいただきながら、支援者である吉川さんとともに自信をもって生きていく先にあるもの《希望》をご紹介くださいました。

発表2 認知症でもわたしは私

寺野 清美 さん

川浪 和恵 さん

(オレンジカフェ ひた)

「認知症だと診断された頃はつらい日々を送っていたが、今は、認知症になった私の思いを人に話すことが、自分の励みになっている。楽しい!」と言う寺野さんとそれを支える川浪さんが、二人三脚で過ごす普段と変わらない様子で楽しく発表してくださいました。

発表3 認知症に向き合い 新しい生活を獲得

三原 次男 さん

三原 直子 さん

(認知症の人と家族の会 大分県支部)

次男さんが認知症と診断されてからの経過をお話しいただくとともに、親子であるお二人での生活の経験、お二人が考える認知症についてお話しいただきました。

発表4 パートナーとして生きる私の選択

足立 由美子 さん

(認知症の人と家族の会 大分県支部)

「認知症本人の言葉や行動にはすべて意味がある。本人の思いは何か、そのことに寄り添う。それは家族だけでなく、その時々に関わる全ての人に『パートナー』になっていただきたい。ケアする側、される側の垣根を超えていくものだと思います。」認知症の夫を介護する足立さんがメッセージを発信してくださいました。

発表5 ときどき忘れるけど、いっぱい笑顔のある人生を!!

清末 サキエ さん

増井 玲子 さん

吉田 留美 さん

(介護老人保健施設 健寿荘)

認知症のご本人である清末さんがご自分の言葉で思いを語ってくれました。また、支援者である増井さん、吉田さんとともにこれまでの活動紹介や今後の抱負などをいっぱいの笑顔とともにお届けくださいました。

まとめ

コーディネーターの井上先生と三重野先生の導きにより、認知症の方ご本人から「人の役に立ちたい」「残っている能力を生かしたい」といった発言や支援者の方から「今は笑顔のご本人たちもつらい気持ちをはじめは抱えていた。はじめからこのように笑顔で落ち着いていたわけではない。勇気をもって一歩を踏み出してほしい。」といった言葉をいただきました。
また、最後にフォーラムの実行委員長である古川信房先生からみなさまへのご挨拶と本サイトのし紹介をしていただきました。