大分県では、認知症の人ご本人からの発信の機会が増えるよう、認知症本人大使「大分県希望大使」を創設し、2人を委嘱しました。
「大分県希望大使」とは、
大分県において、県民へ広く認知症への関心と理解を深めるための活動を行う認知症の方ご本人です。
大分県希望大使の活動内容
- 県が行う認知症の普及啓発活動への参加・協力
- 認知症サポーター養成講座の講師であるキャラバンメイトへの協力
- 認知症ピアサポート活動への協力
- その他県が必要と認めた活動
委嘱状交付式の様子
2021年3月16日、大分県知事から大使となったお二人に委嘱状が手渡されました。
大使のご紹介
戸上 守 さん 豊後大野市在住 60歳(委嘱時点)
- 戸上さんのあいさつ
認知症が原因で若い頃から続けた仕事は途中でリタイヤしましたが、リハビリしながら周りの人に支えられて症状はあまり進んでいないと思っています。物忘れがあり、社会生活で困ることも少しはありますが、サポートしていただければ健常者と変わらないとも思っています。これまで認知症ピアサポート活動でいろいろな人と話をしてきましたが、これからは大使として頑張りたいと思います。
寺野 清美 さん 日田市在住 67歳(委嘱時点)
- 寺野さんのあいさつ
私には支えてくれる人がたくさんいます。それが一番ありがたいと思います。仕事を続けていますが失敗しているかもしれません。周りのみんながカバーしてくれているのもわかります。でも、私は私なりにしかできません、自分なりに一生懸命しています。いつか「ここはどこ?」って時が来るのだと思いますが、家族のことは忘れたくありません。みなさんから頑張らなくてよいと言ってもらっていますが、生きている限りはそれなりにやっていきたいです。